こんにちは、ぷっぷです。
先日、紫外線劣化で黄変したAPW 331引違サッシの引手(手を掛ける部分)を交換しました。
今回は交換部品の調達方法と交換要領及び注意したい事についてまとめてみました。
DIY交換される際にご参考にして頂ければ幸いです☆
因みにAPW 331は、テラスドアや勝手口など人の出入りがある場所に採用されるサッシで、それ以外の場所に採用されるものはAPW 330となっています。
室内側のみ黄変が酷い!
我が家の窓は、ダイケンさんのミルキーホワイトの枠材に合わせて、YKKさんの樹脂サッシ APW 330(ホワイト)を採用しています。
断熱性能が高いのは勿論の事、シンプルでスッキリした仕上がりがとても気に入っているAPW 331(ホワイト)ですが、1点だけ不満があります。
それは室内側の引手が経年劣化で強烈に黄変してしまったこと。
引手を取り外してみると、我が家の引手(室内側)はABS製でした。
そして裏面に刻んである部番を頼りに検索してみると、2015年に建てた我が家のサッシ枠に使える引手パーツの素材欄にはAESと記載されていました。(2023年6月25日時点での誤情報)
因みにこのAES樹脂とは、基本特性はABS樹脂と同等ですが、ゴム成分をエチレンプロピレンジエンゴムにする事で、ABS樹脂より光劣化に対して良好な安定性があり、長期屋外使用が可能な素材です。
※プラスチック素材辞典を参照しました。
見事なまでに引手が黄変してしまった引手を交換をしてみました。
普段はレースのカーテンで隠れているのであまり気にならなかったのですが、改めて見ると見事な黄変というか・・・ベージュですよね 笑
届いた商品はまさかのABS製
しかし購入した部品の裏面にはABSと記載があり、YKK AP公式ショップへ問い合わせた結果、H.P.のデータが誤記(現在は修正されてます)で実はABS製だという事が判明しました!
因みに屋外用はAES樹脂素材(引手型番:HHWHH2K30396)で出来ているので劣化が少なかったのですね。
引手の型番について
我が家のAPW 331に採用されている引手の型番(引手裏面に2K-30395と刻んであります)は、HHWHH2K30395(プラマードⅢ室内用)で、現行型の型番はHH2K38744でAPW 330/331用となっています。
つまりAPW 330/331は我が家が新築した後にモデルチェンジ(部品が変更)されたかと思われます。
折角なので公式サイトを元に新旧の引手パーツの違いをまとめてみました。
名称 | HHWHH2K30395(プラマードⅢ室内用) | HH2K38744(APW 330専用室内外共用) |
縦幅 | 120mm(内寸90mm) | 左同 |
横幅 | 22mm | 左同 |
奥行 | 13.5mm(室外用は9mm) | 9mm |
備考 | 室内用と室外用がある | 室内室外同じ |
基本形状は同じですが、奥行き(指の入り方が異なる)だけが異なります。
実際に指の掛かりを比べてみると、男性の指だと9mmの深さだと力が入れにくく、樹脂サッシの重量も影響してかなり開けにくい感じがします。
個人的には室外用も、プラマードⅢ用(旧APW 330採用品)にしたいと思ったくらいです。
交換部品の入手方法
引手の型番をチェック
交換する際は、引手を取り外して裏に記載されている部品番号を確認するのが確実ですが、引手の指かけの深さを計測して、どちらの引手を購入するのか判断する事も可能です。
引手の入手方法
引手の入手方法ですが、YKK APさんの部品オンラインショップから購入する事が出来ますが、楽天などのショッピングサイトから購入する事も可能です。
我が家のAPW330はプラマードⅢ用が採用されていたため、今回もプラマードⅢ(室内用)を楽天で格安購入しました。
住設プロ 楽天市場店さんはお値段がお安いですが、交換要領書は付いていませんでした。
こちらも素材がAESで誤記のままです。手元に届くHH2K30395の部品素材はABSなのでご注意ください!
また、APW 330用引手は、YKK APさんの部品オンラインショップのみの取り扱いのようです。
新旧を比較してみると白さが際立っていますね!
引手を交換する
交換用の引手部品を見ると、上下の爪(赤丸)を解除すれば外れるように思ってしまいますが、この上下の爪のロックを外す事に拘ってしまうと、引手を高確率で割ってしまいます!
外す際は、横の爪(青丸)のロックを外す感じで行うと、綺麗に取り外す事が出来ます!
また、マイナスドライバーを使いテコの原理で外そうとすると、サッシ枠を傷付けてしまう恐れがあるのでやめましょう。
取り外しに必要な工具
薄い金属製のヘラがオススメです。
わたしは車のルームランプなどを外すリムーバーを使用しました。
1本でも交換はできると思いますが、2本あるとスムーズに作業が出来るのでオススメです。
引手の外し方
引手を外すには、写真の要領で引手とサッシ枠の隙間にヘラを差し込み片側を浮かせます。
そして引手の横のロックの爪が見える状態になったら、反対側にもヘラを差し込み引手を浮かすと取り外す事が可能です。
冬場など寒い時期は割れやすいため、ドライヤーなどで引手を温めてから作業すると、割らずに済みます。
引手の付け方
新しい引手の取り付け方法は、ただ押し込むだけです 笑
引手の収まる場所に傷がありますが、工場の組み立て時に付いた傷かと思われます。
室外に室内用は使えるのか?
我が家のAPW 331の室外側の引手は奥行きが9mmのタイプなので、指の掛かりがとても悪いです。
そこで室内用の引手が使用できないか、取り外した室内用の引手を使って検証してみました。
室外側の既存の引手を取り外して差し込み溝をチェックしてみます。
上にある室内側の写真と比べても、明らかに深さが違います。
溝の深さを測定すると10mm弱なので室内用の13.5mmは嵌りません。
室外側はやはり室外用を使用するしかなさそうです。
現行型のAPW 330で、旧APW 330(プラマード用)の奥行きのある引手に交換をする際は、引手を取り外して奥行きが確保できれば取り付けは可能かと思われます。
※指定部品以外への交換は、自己責任でお願いします。
おまけ技
今回新品のAES製の引手に交換したつもりが、ショップのデータ誤記でABS製の引手への交換となってしまいました。
そこで紫外線対策としてUVカットコーティングを塗っておきました。
わたしも愛用しているこのコーティング剤は、フィギア愛好家の間でもUV退色防止に使われているコーティング剤なのでオススメです。
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回2か所の引違サッシの引手を交換しましたが、両方のサッシとも室外側は紫外線に当たっている量が多いハズなのに、ほとんど黄変しておらず交換の必要性を感じませんでした。
これは引手の室内用(ABS)と室外用(AES)の性能差が大きく表れています。
紫外線劣化対策だけであれば、室内に室外用を取り付けるのもありなのかなと思いました。
実際に室外用を室内用にハメてみましたが問題なく収まりましたので、指の掛かりよりも紫外線劣化を防ぎたい方は、室外用(HH2K30396)を取り付けるのもありかもしれませんね。
また、プラスチック部品の紫外線劣化というと、オキシドールと紫外線の化学反応を利用して白さを取り戻す方法が有名ですが、この方法では経年劣化で落ちてしまった強度までは復活させることが出来ないため、今回わたしは交換という方法を取りました。
引手は部品代も高くは無いので、引手の黄変が気になったり、エッジ(縁)の部分が欠けてきたら安全も考慮して、部品交換する事をオススメします。
コメント