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引戸の引手交換作業と保護方法

アイキャッチ おうちの管理

こんにちは、ぷっぷです。
先日意を決して塗装が剥げてしまったトイレの引手を交換しました。
夫婦2人生活で一般家庭よりは使用頻度は少なめですが、築8年目にして無残な姿となりました。

今回は、引手交換のお話と保護方法について引戸のメリットデメリットと一緒にお話させて頂きます。

扉は引戸がオススメです

ところで皆さんは、ドアと引戸、どちらが好みですか?
我が家では、風の流れる開放的な空間にしたかったので、新築する際に可能な限り引き戸を採用しました。
好き嫌いはあるかもしれませんが、引戸には様々なメリットがあるので個人的にはオススメです。

引戸のメリット

わたしが住宅の営業をしていた時にお話ししていた引戸のメリットをご紹介します。

省スペース

ドアだと開け閉めする際に、ドア幅分のスペースが必要になりますが、引き戸だと壁面に収まるので開けっ放しにしておいても邪魔になりません。

また、ドアでは開けた先に人がいてぶつかる心配もあります。
地震などの災害時では、開口部に物が散乱していると、ドアの開閉が困難になる場合もあるので、開口方向をしっかりと考える必要があります。

換気の調整がしやすい

ドアでは換気のため少しだけ開けておくことは出来ませんが、引戸なら容易(オートクローズ機能付きは除く)ですし、風の影響でバタン!と閉まる事も無いので心臓にも優しいです 笑

軽い力で開け閉めできる

最近の引戸は上方で吊ってあるため、音も静かで軽い力で開け閉めが出来ます。
また荷物を持っての開閉もドアに比べたらとても行い易いです。

外して掃除がしやすい

浴室引戸の様な戸車付きに限りますが、持ち上げるだけで簡単に外す事が出来ます。
開口部に汚れが溜まりやすい浴室では掃除がしやすくなります。
また、万が一浴室で倒れた時でも扉を開けやすいので、高齢者がいるご家庭では是非おすすめしたいです。

引戸のデメリット

メリットの多い引戸ですが、デメリットも存在します。

気密性や遮音性

引戸の構造上、どうしても隙間が出来てしまいます。
高断熱で高気密な住宅では宅内のすきま風はあまり気にならないかと思いますが、防音性能を考えるとドアに比べると若干低下します。

しかし最近の住宅はドア部分にも隙間を設けて換気するシステム(隙間を作る構造)となっているので、防音性能に関しては殆ど差が無いレベルかと思います(^^;

レイアウト

引戸は収まる壁面が必要となり、その部分に棚を付けたり家具をピッタリと配置する事は出来ません。
そのため設計段階でインテリアのレイアウトをしっかりと考える必要があります。

また引戸が収まる壁は半壁(厚みが半分)で耐力壁とはならないので、間取りと建物構造によっては希望する部屋に引き戸を取り付ける事が出来なかったり、意匠的にスッキリしない仕上がりとなる事もあります。

引手(住んでから気が付いた点)

引戸は引手(引き戸の溝部分)に指をかけて開け閉めする構造なので、取り付けてある部品によっては指先が擦れる事により塗装剥がれが生じてしまいます。
上記2つのデメリットは承知していたのですが、引手については住んでから気が付いたデメリットです。

因みに我が家が引き戸を多用して後悔した点は、この引手の塗装剥げ問題だけです。

3種類の引戸と塗装剥げ具合

我が家では2つの異なる引戸(WOODONEとDAIKEN)を使用していますが、DAIKENさんの引手(トイレ用)が塗装が剥げて酷い状態となってしまいました。

下はその比較画像です。

3種類引手の比較画像

一番左端のDAIKENさんのトイレ用の引手は、指が掛かるであろう部分に擦れたような塗装剥げが見事に発生してしまいました。遠くから見てもかなり目立ってしまいます。

DAIKENさんの居室の引手(ハピア オプション デザイン角座)は使用頻度がとても低い(開けっ放しが多いため)ので擦れた感じは一切ありません。

写真だと分かり難いのですが、一番右のWOODONEさんの引手は塗装膜がかなり厚いような感じがします。開閉ペースはトイレと同じ頻度ですが、擦れた感じも一切ありません。
因みにこのWOODONEさんの引手(ZH221B)は廃盤及び受注停止となっているので、交換する場合は後継品への交換となるそうです。

使用頻度も関係しますが、塗面の仕上げ(厚み)も影響するのかと思います。

既存引手の取り外し

トイレ室内側から既存の引手を取り外して構造を確認します。

ダイケントイレ用引手の画像

問題はこの赤丸部分。
シルバーの金具を入れて黒い突起を押し潰す方法で固定されているので、上下にスライドするカギの部分を外して塗装する事が出来ない構造です。
引手を塗装する場合は、ずらして(鍵を掛けた状態と締めた状態で)複数回塗装する必要があります。

ダイケントイレ用引手ハゲ画像

この状態で下地を作って塗装するのは厄介なので、今回は交換部品を探す事にしました。

DAIKENさんの公式パーツショップではヒットしなかったので、Googleで画像検索した結果、【大建工業 デザイン角座 間仕切カマ錠座 塗装タイプ VAD62】が対象部品のようです。

しかしめちゃ良いお値段がします・・・。

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想定外なお値段だったので、互換部品を探してみると、川口技研さんのカマ錠座が使用できることが判明しました。

貯まった楽天ポイントを利用すれば許容範囲のお値段になるので、今回は川口技研さんのカマ錠座を購入して交換する事にしました。

見た目の違いは殆どなくOEMの様な気がします。

引手の交換作業

使用する工具は、ドライバーのみで、ネジを外して交換するだけの簡単作業です。
施解錠ピン(下写真の赤丸の部分)は既存のものを取り外して再利用する事も可能ですが、交換する場合は同じサイズのピンを同じ箇所に挿し込みましょう。

施解錠ピンの画像
赤丸のシルバーの棒が施解錠ピンです

施解錠ピンを差し込んだら、室内側の部品を取り付けて終了です。

引手の保護作業

冷静に考えると、約8年スパンで塗装が剥げた引手を交換するのは少し問題ですよね。

そこで今回、透明なフィルムを溝の部分の指が当たりそうな箇所に貼ってガードする事にしました。
使用したフィルムは、Holtsさんから発売されている車のドア保護用のシートです。
※鍵や爪からガードするとうたっているので最適かと思います。

このシートを手を刺し込む溝の上下以外の部分(平面と左右)へ貼り付けました。

シート加工済み引手
既存部品との違いは表示窓に青いシールが貼っていないだけでした。

艶ありシートなので、マットブラックの引手では貼ってある感じがしますが、言われなければ気が付かないレベルかと思います。
うちの嫁さんは、未だに保護シールが貼られている事に気が付いていません 笑

遅かれ早かれ必ず剥げてくる部分なので、入居間もない方は是非保護シートを貼っておくことを強くお勧めします。

(注意)純正部品も川口技研さんの部品共にクリア層が無く塗面が弱いです。わたしは脱脂は行わなず、軽く水拭きで汚れを落としてから保護シールを貼りました。

おまけ(ワンタッチ固定式引手)

引手を調べているとワンタッチ式というのを目にする事があるかと思います。

我が家の居室の引手がワンタッチ固定式だったので、興味本位で居室の引手を外してみました。

このワンタッチ固定式は、ネジで固定せずに上下のバネで固定している構造なので、APW330の引手交換同様に薄いヘラを使用して下部から浮かして引き抜く感じで外します。

ワンタッチ式引手の画像
取り外す際は必ず下側から!浮かすようにして外します

DAIKENさんのマニュアルには薄い布を巻いたマイナスドライバーで抉るように指示されていますが、薄いステンレス製のリムーバーがあれば、より安全に取り外す事が出来ます。

まとめ

いかがだったでしょうか?
開放的で使い勝手も良い引戸ですが、ネットにも書かれていない意外なデメリットがある事に住んでから気が付きました。

住宅は日頃のお掃除で綺麗に保つ事が出来ますが、使用や経年による劣化に関しては避ける事が出来ません。
今回のように簡単に出来る事前保護をしておく事で、交換や修理なといった無駄な出費を抑える事が出来るので、引戸をお使いの方は塗装が剥げる前に保護してくださいね。


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