こんにちは、ぷっぷです。
ぶーんと飛んでる害虫に対して、墜落死するまで殺虫剤をシューっと吹いている方も多いかと思います。
我が家でも最近までは、殺虫剤(捕殺メイン)でしたが、今では宅内で殺虫剤の類は使用していません。
今回は、我が家が殺虫剤を使用しなくなった理由と我が家の害虫駆除方法についてお話させて頂きます。
先日、界面活性剤と蚊について花王さんのサイトで興味深い記事を見つけたので追記しました。
(2023/07/25)
殺虫剤を使わなくなった理由
ハエが飛んで来たら迷わず殺虫剤。
とても効果のある殺虫剤ですが、ある時とても気になることがありました。
それは、宅内で暴れまわる大型の蛾を駆除しようと洗面所(クッションフロア敷きです)でシューシューして駆除した時の事。
駆除後に、床がツルツルしている事に気が付きました。
そして殺虫剤(エアゾール系)の成分表を見て見ると、有効成分に加えてその他の成分に【1号灯油】と記載されているではありませんか!
灯油をスプレーしているのでツルツルして当然だし、軽く雑巾で拭いただけでは綺麗にならない事に納得です。
我が家の害虫捕獲方法
我が家では捕獲リリース処理がメインです。
使用する器具は、透明な漏斗と薄いプラ板(紙でも可)だけです。
これを図のように使用して、害虫(ハエ/蛾/蜘蛛/カメムシなど)を捕獲して屋外にリリースします。
しかし捕獲対象が素早くて捕獲不可能な際には最終手段として殺虫剤を使って殲滅し、その後に中性洗剤を使って床掃除をやっていました。結構面倒なんですよね、コレ 笑
さらに殺虫剤をスプレーした後、家具の裏などに入り込まれてしまった時も後始末が大変ですよね。
新たな駆除方法を発見!
先日、妻が玄関から外に出た代わりに、1匹の大きなハエが侵入してきました。
掃除を中断して捕殺しようと漏斗を持ってハエを追いかけていたのですが、ターゲットロスト;
そして中断していた掃除を再開し、カーテンに消臭剤をかけようかと思っていたら、丁度目の前にハエが止まりました。
その瞬間、無意識にハエに向かって除菌消臭スプレーをワンプッシュ。
するとハエは飛び回ることなくカーテンをウロウロし始めたので、更に数回除菌消臭剤をスプレーした後、箸で摘まんで外に出しました。やるじゃないか・・・除菌消臭剤!
除菌消臭剤に殺虫成分でも含まれているのかと成分表をチェックしてみましたが、除菌成分は記載されていますが、殺虫成分は記載されていません・・・当然ですよねw
しかし成分表をよく見て見ると、昆虫駆除に効果的なあの成分が含まれていたのです。
昆虫駆除に効果的な成分と言うのは、界面活性剤です。
因みに使用した除菌消臭剤は、リセッシュ 除菌EXワイドジェット(両性界面活性剤と記載があります)です。
エタノールも昆虫の体温を奪う効果があるので、ハエの動きをスロー※1にしてくれたのだと思います。
※1:ハエが活動できる温度は約8℃~40℃(生存は0℃~50℃くらい)だと言われています。
虫に界面活性剤が有効な理由
宅内を素早く動く漆黒のアイツに、中性洗剤が有効という事を聞いたことがありませんか?
これは中性洗剤に含まれる界面活性剤が昆虫の体を覆う油分を剥がれ落として気門※2という呼吸をする為の穴を塞ぐ事により窒息死させるからです。
※2:気門は昆虫やクモなどの気管で呼吸する節足動物が備えています。
ハエに関しても気門を備えた生物なので、同様の効果が得られたのではないかと思います。
しばらくすると宅外に放ったハエは何処かに去って行ったため、(今回プッシュした量も関係するかと思いますが)除菌消臭剤に含まれている界面活性剤の量は致死させるには不十分な量だったと考えられます。
でも無駄な殺生をしなくて済んだので結果オーライですね。
駆除する事が出来なくても、箸で摘まめるくらいにスローになってくれれば、駆除後の床や壁掃除が要らないこの方法は、我が家にとってとても有効です。
今回のようにカーテンにスプレーした場合であればお掃除は要りませんが、もし床や家具(無塗装の場合は厳禁です)でスプレーしたとしても、殺虫剤を使用した後の拭き掃除に比べれば、除菌消臭剤を拭き取る作業はとてもカンタンですよね☆
(6/25追記)
先日、花王さんのサイトで界面活性剤が蚊の行動を制限するという記事がUPされていました。
これは、先程説明した気門を塞ぐ効果と、蚊の羽の動きを止めて飛べなくさせるという内容でした。
早く製品化されると良いですよね!
我が家の害虫対策マストアイテム
また我が家では、庭の害虫(主に毛虫/カメムシ/テッポウムシなど)駆除用にパーツクリーナーを使用しています。
これには界面活性剤は含まれていませんが、油分を分解する有機溶剤であるヘキサンと油分と水分を混ぜるエタノールが含まれているため、界面活性剤同様に虫の体を覆う油分を分解し、気門を塞いで窒息死させます。
さらにエタノールが気化する際に昆虫の体温も奪い動きをスローにしてくれるので一撃必殺です。
油分や殺虫成分を含む殺虫剤の多くは、植物に対して使用する事が出来ません。
しかしパーツクリーナーを見てもらうと分かりますが、細いノズルで害虫にピンポイント噴射する事が可能となるので、植物に対して最小限のダメージで害虫駆除を行う事が出来ます。
また宅内で素早く動き空も舞う害虫Gに対しても、パーツクリーナーは絶大な効果を発揮しますが、先にも書いた通り、油分を分解する成分が含まれているため、フローリングのワックス成分やゴム製品を劣化させてしまう可能性があります。
そしてなにより、台所で見かけてスプレーしてしまうと、食品にかかってしまう危険性もあります。
なのでパーツクリーナーで宅内の害虫駆除をする際は、人体にかかったり吸い込まないように注意するのはもちろんの事、駆除する場所に注意しましょう。
この様な事から使い勝手を考えると、宅内での大きめの害虫駆除には、凍結スプレーが最適となりますね。
ちなみに我が家では、屋外の害虫駆除用には安価なパーツクリーナーを使用し、宅内には安全性の高い虫コロリアース凍結スプレー(殺虫成分が含まれていないので安心です)を使用しています。
AZさんのパーツクリーナーブルーは、ゴムやプラスチックにも使用でき、ノズルも収納式なのでおすすめです。
まとめ
いかがだったでしょうか?
偶然発見したこの除菌消臭スプレーで、後掃除を殆どすることなく飛び回るハエを楽々駆除する事が出来ました。
後にwebを検索して知ったのですが、この界面活性剤の特性を利用したものに、麺つゆトラップという方法もありました。
簡単に説明すると、麺つゆと水を1対1の割合で希釈したモノを空き缶に注ぎ入れた後に台所用洗剤を数滴たらすとハエが寄ってきて溺死するというものですが、これは強いにおいを好むショウジョウバエにしか効果が無いそうです。
因みに後日、凍らせる系の殺虫剤をハエに試してみましたが、凍る前に飛んで逃げてしまうので、まったく効果がありませんでした;
宅内で発生するコバエ対策(おまけ)
また梅雨の時期になると増えはじめるコバエ退治に関しては、発生源にアプローチする事がとても重要です。
以前書いたブログで紹介させて頂いたダントツ水溶液を作り、コバエが湧いてくる元となっている場所にスプレーするのがとても有効です。
コバエにお困りの方は是非お試し下さいね。
今回もお読みいただきありがとうございました。
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