こんにちは、ぷっぷです。
2020年11月に発売が開始され品薄状態が続いていたPlayStation5ですが、最近は入手しやすく(値引きされているサイトもありました)なってきました。
今回は、そんなPlayStation5の排熱対策についてお話していきます。
Playstation5 の設置場所について
PlayStation5を購入してみると分かるのですが、意外と大きいです。
(幅390mm×高さ104mmx奥行260mm)
我が家ではTVの脇に縦置きで設置してみましたが、存在感が凄く違和感もあったため、ローボードに収納して前面のカバーを開いて使用するスタイルにしました。
この設置方法は、転倒や埃を気にする方にはオススメですが、排熱対策が必須です。
PlayStation5の空気の流れ
PlayStation5は、前面から吸気をして後方へ排気しています。
なのでAVラックなどに収納する場合は、前面が解放可能で背中が抜けている事が最低条件になります。
※配線用の穴のみでは不十分なので、背板を外す必要があります。

このスタイルで2年近くプレイしましたが、高温アラートも無く、特に問題なくプレイ出来ています。
※一度の連続プレイ時間は長い時で6時間くらいです。
本体外付けファンってどうなの?
ネットなどで本体に取り付ける熱対策アイテムを多く見かけますが、公式アイテムが存在していないので、わたし的には不要だと判断しています。
商品によっては、給気側(前面)に排熱ファンがあるという意味不明な商品も存在するのでホント注意が必要ですね。
また排気側に排熱ファンをプラスする商品もありますが、これも注意が必要です。
というのも、playstation5の排熱ファンは高性能なクーリングファンを使用しており、このファンの性能よりも低いクーリングファンを外付けしてしまうと、抵抗になってしまいます。
熱対策をしたい方は、排熱ファンの取り付けを考える前に、本体内部の清掃や排熱ルートを確保した設置場所を検討した方が良いかと思います。
排気の流れを考えよう!
我が家のように、壁際にTVを設置されているご家庭は多いかと思います。
この様な環境でローボード(AVラックなど)にPlayStation5を収納してしまうと、排熱の行き先の方が問題となります。
ラックを壁ドン付けではラック背面が抜けていても無意味となってしまうので、我が家では壁から2cm強ほど離してローボードを設置しています。

ラック内部の温度測定
この隙間からある程度の排熱はされているようで、実際にゲームを1時間ほどプレイした際のラック内部の温度は2度程上昇していました。
この後更に計測を続けましたが、2時間半経過後も温度は変わる事がありませんでした。
※計測は4月(室温23℃)/計測時に使用したゲームはバイオハザードre4.です。


温度計を置いてある場所は、PlayStation5でもあまり熱を持たない場所です。
この事からもわかるように、ラック後方に少しの隙間を作っただけでは、スムーズな排気がされずラック内の温度が上昇したと推測できます。
また、熱を帯びた空気が自然と上昇する事により、一定温度以上は上昇しない事も分かりました。
本体外装部の温度測定
PlayStation5では、(正面から見て)左側が主に熱くなる作りになっているので、今度は本体外装に温度センサーを取り付けて計測してみました。
※使用したセンサー分離タイプの温度計

電源を入れた直後からグングン上昇し、10分後には40℃に達し、1時間後には47.1℃迄まで上昇していました。
本体右側で計測したラック内部の上昇温度とはかなりの差があります。
この結果からわかるように、ラックと壁の隙間がある事で、PlayStation5が発した熱がラック外部に排熱されています。
しかし1時間で22.9℃も本体外装温度が上昇しているので、ラック背面に排熱用のファンを設置してみました。
ラック背面に排気ファンを設置
TVからの発熱もあり熱が溜まりやすい環境のため、排熱は上方ではなく側面方向へ排出するようにファンを設置してみました。
使用した排熱用USBファン
PlayStation5が排気した熱を壁との隙間を利用して排気させるには、空気の向きを変える事が出来るシロッコファンが最適です。

USB排気ファンを設置
今回採用したファンには風量のスイッチが付属し、風量の調整が可能なうえ、17 dBA(公表)と静穏性も高く、実際使用してみましたが気にならないレベルでした。
また、USB給電なのでPlayStation5背面のUSBポートに接続する事で、PlayStation5の起動にLINKさせる事が可能となります。(配線にはUSBメスのポートも付いていました)
今回はこのファンを仕切り板に木ねじ(2箇所)で固定しました。
(3点止めしたかったのですが、中棚が固定されてしまうので今回は様子見で2点止めです)
またコントローラースイッチは、配線モールを利用して中棚底面(裏)に貼り付けました。

排熱性能を検証
機能測定は、先程1時間プレイして本体外装温度が47.1℃まで上昇した状態で、排熱ファンのスイッチをON(H)にします。
するとぐんぐん温度が下がっていき、約10分後には40.4℃まで減少しました。
その後本体外装温度の計測を続けましたが、本体の発熱の変化で多少の上下はありますが安定して40℃付近をキープしている感じでした。

次にラックサイドの空気の流れもチェックしてみました。
画像を見てわかるように、しっかりと横方向へ排気されており、TV背面と壁の間の熱のこもり方が変わりました。
また、はじめから排熱ファンを回しておく事でラック内の温度上昇も抑える事が出来ました。

まとめ
PlayStation5の設置でタブーとされているラック収納ですが、排熱のルートを確保することで、問題なく使用する事が出来ました。
またwebを見ていると、ラックを使用せずに置いている方でも熱暴走しているケースもありました。
その方は、壁ぎりぎりにPlayStation5を縦置きしていたので、排気が前面(給気側)に戻ってしまい、ショートサーキット現象が起きていたのだと推測されます。
高価なゲーム機なので、しっかりと排熱できる環境で使用していきましょうね。
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