こんにちは、ぷっぷです。
みなさんは、活力剤と肥料を上手に使い分けていますか?
家を建てて植物を育てるまでは、わたしは活力剤=肥料=液体肥料だと思っていました。
なのでそれまで我が家では、植物が「しっかりと育つ」事がありませんでした(;^_^A
観葉植物を飾るのであれば、生き生きとした状態で飾りたいですよね。
そこで今回は、活力剤と肥料の違いについて私が学んだ事をお話させて頂きます。
活力剤と肥料の違いについて
以前のわたしは、植物は基本的に「土と水と日光」があれば育つと勘違いをしていました。
そして活力剤や肥料は元気がない時にだけ、あげれば良いものだと思っていたのです。
《再確認》植物が育つのに必要な4つのもの
植物が育つには、次の4つのものが必要です。順番に説明していきますね。
- 水
これが栄養素(食事)のように思ってしまいますが、実は違います。
水は光合成をするために必要な素材なのです。
植物は光エネルギーを使って、水から酸素と有機物(でんぷんなど)を生み出します。
また、水は溶媒としての役割も担っています。 - 光
植物は光を受けて、葉緑体で水を光によって分解します。
例えるなら、電気製品を動かす電気みたいなものです。 - 空気
植物は空気の中の二酸化炭素を吸い、葉緑体で分解して、さまざまな有機物(でんぷんなど)を作り出し、これを栄養として成長しています。
また植物も呼吸(酸素を吸って二酸化炭素を出す)をしています。日光のある日中は光合成で出した酸素を吸って呼吸しますが、夜間は光合成が出来ない為空気中の酸素を吸って呼吸しています。 - 土(ミネラル)
土が必要なのは、その中にある植物が成長をするために必要な14種類のミネラルが成長をするために必要なのです。
つまり栄養価が低い土では、必要なミネラルが摂取出来なくなってしまいます。
※14種類のミネラルとは、チッ素・リン酸・カリウム・カルシウム・マグネシウム・硫黄・鉄・銅・マンガン・亜鉛・モリブデン・ホウ素・塩素・ニッケルです。
更にこの中でも、チッ素(葉を元気にします)・リン酸(花実をサポート)・カリウム(根の発育)は重要なミネラルとなっています。
これらの必要なものを見てわかるように、土の状態が成長のカギを握っていると言っても良いのかもしれませんよね。
活力剤と肥料の違い
肥料取締法と言う法律により肥料成分(窒素/リン酸/カリウム)の含有量が定められています。
つまり「肥料」としっかり明記されている商品は、その基準を満たしていいるもの。
逆にその基準に満たない製品は「肥料」という名称では販売してはいけないので「活力剤」として販売されています。
という事は、薄い濃度の活力剤は粗悪なイメージになってしまいますよね。
でもね、実はそうではなく、活力剤が活躍する場面もあります。
これを理解していないと、弱った植物に肥料を与えてしまいダメにしてしまいます。
わたしたちのご飯に例えると、肥料は身体をしっかりと作るパワー飯で、活力剤は元気が欲しい時のサプリメントみたいなものです。
身体の調子が悪くなった時に、パワー飯を食べても胃もたれして上手く栄養を吸収できませんよね。
そんな時には、栄養剤などのサプリメントで調子を整えてあげる事で元気を取り戻せますが、サプリメントだけを摂取していても、肝心要の栄養素が足りなければ、身体は成長していきません。
肥料と栄養剤の関係はこれと同じなのです。
また、肥料には固形肥料と液体肥料の2種類があり、目的によって使い分けます。
肥料を与えるタイミング
肥料と活力剤の違いと必要性については分かって頂けたかと思います。
では次に観葉植物に肥料や活力剤を使用するタイミングについてお話します。
観葉植物は、3月から11月が成長期にあたります。
新芽が次々と現れて成長のスピードも早くなるこの時期は、植物が必要とする栄養量も増えます。
この成長期に肥料をしっかりと与える事で観葉植物を元気に育てる事が可能となります。
逆に12月以降の冬季期間は、植物の成長スピードは遅くなるので、肥料は勿論の事水やりも控えめにします。
肥料の種類
肥料には液体肥料と固形肥料の2種類があり、更に成分も有機質肥料と無機質肥料の2種類があります。
固形肥料と液体肥料
- 液体肥料
植物の吸収が早く即効性があるので、成長が遅い(悪い)状態を早く回復させる時に使用します。
また、肥料の効果は短くなってしまいます。 - 固形肥料
植物の吸収が遅く、ゆっくりじわじわと栄養を与えていくタイプの肥料なので、持続的に効果を与えたい時に使用します。最近ではスティックタイプのものもあります。
有機質肥料と無機質肥料
- 有機質肥料
動植物性由来の油かすや骨粉、牛ふん、鶏ふん、草木灰などを原料とした肥料で、微生物によって徐々に分解されて栄養素(窒素/リン酸/カリウム)に変化するので、即効性が無く持続性に優れているのが特徴です。 - 無機質肥料
化学肥料と言われている肥料で、人工的に栄養素を作り配合した肥料で、水に溶けやすく微生物分解を介さないので即効性があります。においが少ないのも特徴です。
また水に溶けやすい性質もあるため持続性はありません。
たい肥って何?
ここで気になるのが「たい肥」の存在です。
この「たい肥」は、肥料取締法によれば「特殊肥料」に属します。
落ち葉や牛糞(鶏糞)から作られるたい肥は、土の中にいる微生物を増やし、通排気性に優れた土壌に変えてくれます。
我が家でも庭先には時々「牛糞たい肥」を揉み込みます。
活力剤を与えるタイミング
サプリメントである活力剤は、基本的に次のタイミングで与えます。
- 元気がない時
- 夏や冬を迎える時
- 鉢替え(植え替え)した時
- 剪定した時
- 病害虫の被害に遭った時
また注意したいのが、根腐れで元気がない時です。
植物が壊死していくスピードよりも根が生えるスピードが勝れば回復しますが、壊死速度が速い場合は回復が見込めません。
むやみに活力剤を与えすぎると水分過多となり、壊死速度を上げてしまいます。
根腐れの場合は、根腐れ部分を取り除き、様子を見ながら少しずつ活力剤を与えていきます。
活力剤の種類
活力剤は注射のカタチをしたアンプルと、適量を水で薄めて使用するタイプ、粒状のタイプの3種類に分類されます。
- アンプルタイプ
プスッと土に挿すだけの簡単インストール。持続性は液体よりも長く、粒状よりも短いといった感じです。また効果範囲が狭い為、部分的にしか効果が出ない傾向があります。 - 液体タイプ
液体肥料のように規定量を水で希釈して使用します。水で薄めて使うので、日頃の水やりの代わりとして与えても問題が無いと言われていますが、一定量以上は植物が吸収しない為、結果的に無駄になってしまいます。 - 粒タイプ
小さな粒状のものを土にまいて、土壌の湿り気で成分が溶け出して効果を発揮します。
また湿り気で溶け出ので緩効性の活力剤といえます。
我が家では、室内の観葉植物には液体タイプをメインに使用しています。
また活力剤を数種類同時に使うと化学反応が生じる事もありますので、ワンブランドで様子を見てから、次のブランドに変えるようにした方が良いですね。
まとめ(室内でオススメの肥料と活力剤)
いかがだったでしょうか。
元気にするには肥料だけでは無く、活力剤でコンディションを整える事も重要です。
しっかりと使い分けて、観葉植物を楽しんで下さいネ。
最後に我が家で使ってみて良かった肥料と活力剤を紹介しておきます。
オススメの肥料
室内の観葉植物だと、臭いの少ないタイプがオススメ!
我が家では今まで置くタイプの肥料を使用していましたが、効果が無くなった残骸が表面に残って片付けが面倒なので、最近はスティックタイプの肥料を愛用しています。
このスティックタイプの肥料は、効果も2か月と置くだけタイプの2倍で、残骸が分かり難いのもメリットです。
因みに屋外で差し込み型肥料を使う場合は、グリーンパイルがオススメです。
グリーンパイルは半年~1年ほど効果が持続します。
また屋外で液肥を撒く際には、タカギのかんたん液肥希釈キットが便利です。
オススメの活力剤
活力剤はアンプルタイプが手軽なのですが、商品によって活力剤が鉢に入っていく速度に差が大きくあったため、我が家では原液を薄めて水やりと一緒に与える事が出来るタイプを使用しています。
弱った植物にはもちろん、挿し木でカブを増やす際にも使用しています。
イオン交換タイプなので、我が家では効果を実感しやすかったです。
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