こんにちは、ぷっぷです。
最近では使用している方も多いPanasonic社のローリングタップ。
電源コードの向きを直角に変更し、さらに180度回転させる事が出来るので、電源コードにストレスを掛けながら曲げる事が無くなります。
我が家ではL形電源コード以外にはほぼ装着しているほどのマストアイテムです。
しかしこのローリングタップの唯一の弱点と言えるのがその存在感。
電源コード(頭部分)+ローリングタップの構成だと存在感が大きくなってしまい、スッキリ感が減少してしまいます。
そこで今回、任意の長さのローリング仕様の延長コードをDIYしてみました。
電源周りのDIYですが、コンセントより外側(室内側)の作業なので電気工事士免許は不要です。
気になった方は是非チャレンジしてみて下さいね。
延長コードを安全に使用するための知識
折角なので、延長コードを安全に使用するための注意点をまとめてみました。
① 電化製品によっては延長コードを接続できない家電がある。
② 定格容量以下で使用する。
③ ステップルで固定しない。
④ 束ねて使用しない。
この4つの注意事項について順番に説明していきますね。
①延長コードの使用がNGな電化製品
電化製品によっては、延長コードを接続する事で火災の原因となってしまうものもあります。
(定格容量を超えた電流が流れると発熱し、導火線のように秒で炎上します)
延長コードの使用が禁じられている家電は、基本的に消費する電力が大きい家電になり、説明書には壁のコンセントに直接挿すように指示されています。
(例)エアコン/電子レンジ/オーブントースター/冷蔵庫/IHコンロ/ホットプレート/食洗機/電気ヒーター など
特に気を付けたいのが、基本的な消費電力が1500w以下だけど電源立ち上がり時に瞬間的に大きくなる家電です。
代表的なのはオイルヒーターやパネルヒーターで、消費電力が1200wと記載されている商品でも初期立ち上がり時に記載されている数値以上に電気が流れることがあるので、カタログ数値だけで判断せず、電源コードを延長する場合は、必ず取扱説明書の指示に従いましょう。
②定格容量を確認する
一般的な延長コード(タップ)は最大1500wまでとなっていますが、定格容量の少ないタイプも存在するので、必ず延長コード(タップ)に記載されている数値を確認をして、電化製品に記載されている消費電力の合計値が延長コード(タップ)の定格容量を超えない範囲で使用しましょう。
※因みに125V 15Aと記載されていたら、1500wが最大容量となります。
(例)Wi-Fiルーター(15w)+USB充電器(15w)+液晶テレビ(150w)=180wとなるので、1つの電源タップに繋いでも全く問題はありません。
③ステップルでの固定
延長コードをスッキリとさせる為にステップル(U字釘のようなもの)で固定している方を見かけますが、釘で圧迫する事で内部断線が生じ、発熱火災の原因となってしまいます。
延長コードをスッキリと固定する場合は、適切なサイズの電源モール(床)、配線モール(壁)、電源コードホルダーを使用して固定しましょう。
カバーを適切に使用する事で、家具で知らぬ間にコードを挟み、圧迫断線させてしまう危険性も回避する事が出来ます。
④束ねて使用しない
電源コードが長いとコンパクトに束ねてしまいがちですが、これもNGです。
電源コード(延長コード)は、円を描くように丸くまとめないと、内部の導線が変形したり、被膜に亀裂が入ってしまい、コードの性能を著しく低下させてしまいます。
ただしこの方法は、家庭用の電源コード(2~5mまで)に限った方法です。
それ以上になると発熱して火災の原因となるので伸ばして使用するようにしましょう。
好きな長さの延長コードの作成に必要な材料
延長コードをDIYする際に必要な材料は、コードとコンセントプラグ(オス+メス)だけです。
また圧着金具を使用しなければ、カッター、ハサミ(コード切断用)、+ドライバーだけで作れてしまいます。
コードの種類と選び方
延長コードを作成する際に注意したいのが電源コード選び。
一般的には、しなやかに取り廻しが出来た方が良いので、FケーブルではなくVFF(ビニール平行線)を使用します。
さらに、コードの太さで対応できる電気容量が異なるので、延長コードに接続する家電(複数ある場合は合計)の消費電力よりも高い容量を持ったコードを選びましょう。
一般的に販売されている多くの電源延長コード(タップ)は、1500w対応のものが大半なので、ビニール平行線(VFF)の 2.0㎟(電圧300V以下 15A)のものを選べば同等の性能を発揮出来ます。
また、電子機器メインで容量を必要とせず、取り廻し重視にしたいのであれば、1200w対応のビニール平行線(VFF)の 1.25㎟(電圧300V以下 12A)のものでも良いかと思います。
※わたしは2.0㎟コードで作製しましたが、Panasonic社のローリングキャップでは1.25㎟コードの方が収まりが良いかもしれません。
コンセントプラグ(オス)
コンセントプラグ(オス)も固定式や可倒式様々な種類があります。
使う場所や好みに合った製品を選びましょう。
因みに今回わたしはローリングキャップを使用しました。
コンセントプラグ(メス)
DIYなら延長コードの差し込み口数も好みで選ぶ事が可能です。
わたしは差し込み口が1つ欲しかったので、コネクタボディを選びました。
複数の家電を接続する場合は、差し込み口数の多いタイプが便利です。
固定端子(使わなくても作成できます)
今回わたしは固定端子を使用しました。
これは圧着工具が必要となりますが、手元にない場合は電源コードを端子に巻き付ける方法でも施工可能です。
また半田付けをされている方をたまに見かけますが、この作業での半田付けは火災の原因となるため厳禁です。必ず圧着端子を使用するか、コードを直接巻き付ける方法で組み上げましょう!
コードの種類(断面積) | 対応端子サイズ |
0.75㎟ | ニチフ製:R1.25-3.5M |
1.25㎟ | ニチフ製:R1.25-3.5M |
2.0㎟ | ニチフ製:R2-3.5M |
電源コードの加工と接続方法(Panasonic公式)
施工方法はPanasonic社の製品仕様書(画像データ)をまとめました。
圧着端子を使用する場合
圧着端子を使用せずにコードを巻き付ける場合
【実践】ローリング仕様の電源延長コードを作成
今回わたしが購入した部品は、OHM 配線用 ビニール平行線 白 2m 1500W、ベター小型コードコネクタボディ、ローリングキャップ、丸型圧着端子(R2-3.5)です。
因みにかかった費用は900円弱です。
必要な工具
電源延長コードを作成するにあたり必要な工具は、カッター、ハサミ(コード切断用)、+ドライバーがあれば(コードを巻き付ける方法)作成できますが、圧着端子を使用する場合は圧着工具が必要になります。
コードを固定する
コードを必要な長さに切り出し、圧着端子を付けてローリングキャップとコードコネクタに固定するだけで完成です。
気を付けるポイントは、コード内の銅線を傷つけずに皮膜を剥く事です。
コードを折り曲げて膨らんだ側にカッターの刃を当てると内部の銅線を傷付けずに剥く事が出来ますが、自信が無い方はワイヤーストリッパーを使用すると綺麗に剥く事が出来ます。
【完成品】ローリング仕様 電源延長コード
出来上がったローリング仕様の電源延長コードがこちら!
壁面にセット(配線カバーもつけてみました)するとこんな感じです。
以前のローリングタップ仕様(右下画像)と比較してみると、かなりスッキリとした仕上がりになりました。
いかがだったでしょうか?
わたしも今回初めて延長コードをDIYしてみましたが、意外と簡単に作れました。
同じ要領で、長すぎる延長タップも好みの長さにケーブルをカットして、新たにコンセントキャップを取り付ければ配線をスッキリさせる事が出来ますよ。
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