PR

高圧洗浄機洗車で塗装が剥がれる?

アイキャッチ 自動車

こんにちは、ぷっぷです。
前回に引き続き、今回も高圧洗浄機ネタです。

手洗いよりも効率よく汚れを落とす事が出来る高圧洗浄機。
これを車の洗車に用いる方は多いかと思います。

しかし我が家では、洗車に高圧洗浄機は使用しません!
なぜかというと、車を傷める危険性があるのと、ご近所に迷惑(騒音や水しぶき)をかけてしまうからです。

ご近所迷惑に関しては対策を含め前回お話させて頂いたので、今回は高圧洗浄機が車を傷めしまう原因についてお話していきます。

知らないと怖い車の塗装

最近の自動車の塗装は薄くて綺麗で強いと言われています。
塗膜の厚さは普通車で平均100~120ミクロン(0.1~0.12ミリ)で、その上に塗装されているトップコートの厚さが20~30ミクロン(0.02~0.03ミリ)しかありません。
※髪の毛の太さは、約80ミクロンです

完全硬化した健全なツルツルした塗膜で適切な水圧であれば、高圧洗浄機による洗車でも問題は無いのかと思います。

しかし車は屋外で使用するので、紫外線や鳥の糞、砂塵など様々な影響を受けているので、塗膜状態は多かれ少なかれ劣化しているのです。

塗装剥がれについて

塗装剥がれと言うと、年式の古い車や飛び石などで傷が付いて剥がれるイメージがありますが、製造工程に問題があったりすると、車が古く無くても自然にペリっと剥がれてしまうケースもあります。

スイフト塗装剥がれ
塗装剥がれが発生したZC33S

新車時にコーティング屋さんでクォーツガラスコーティング施工をしてもらい、毎年有償メンテナンスを欠かさず行い、手洗い洗車をしていた我が家のZC33S(4歳)ですが、フェンダーの角の部分からペリペリと塗装剥がれが発生しました。

高圧洗浄機の危険性を知らずに、洗車の際に高圧洗浄機を使っていたらと考えるとゾッとしますね。

我が家の愛車の様に丁寧に扱っていても塗膜が自然劣化していたり、飛び石で塗膜が剥がれている可能性が多かれ少なからず車にはあります。

そしてそこへ高圧洗浄機で勢いよく水をかけてしまうと、そこを基点にペリペリと塗装が剥がれていってしまいます。(ネットで「トヨタ 塗装剥がれ」で検索をすると無残な画像が沢山出てきます)

因みに、トヨタ自動車のパール塗装剥がれはリコール対象となっています。
対象であれば、新車登録から10年以内であれば保証してくれるというのは流石トヨタですね。

因みに我が家のZC33Sはディーラー担当者がメーカーと交渉してくれている最中ですが、ディーラー担当者曰く、メーカーから真っ先に聞かれたのは、洗車に高圧洗浄機を使用しているか否かでした。

この事からも分かる様に、メーカーでも高圧洗浄機による洗車は、あまり良く思っていないみたいですね。

情報引用元:https://toyota.jp/recall/kaisyu/190403.html

汚れ落としについて

高圧洗浄機による洗車は、豪快に水しぶきが飛び、表面的には綺麗になっているように見えますが、実はこびり付いてしまった汚れは、水圧だけでは落とせていません。
大きな泥や汚れが落ちているだけで、ピッチタールや雨シミ汚れは落とせていない事が大半です。

ということは、結局最後には手洗いをする事になります。
なんだか二度手間ですよね・・・。

手洗いを出来ない下回りなどを洗う際には高圧洗浄機は有効ですが、普段の洗車に高圧洗浄機を使うのは、リスクを冒しながら余計な一手間を加えている事になるので、我が家では使っていないのです。

もこもこ泡洗車は?

高圧洗浄機のオプションツールでフォームガンと言う洗剤を吹き付けるものがあります。
これを使用する事で、洗剤が汚れを浮かせて綺麗になると言われていますが、炎天下での使用やフォームを長時間放置する事により、ボディーに洗剤成分がこびり付き、シミの原因になります。

またコーティング施工されているから大丈夫という事もありません。
というのも、洗剤によってはコーティング機能に悪い影響を与えてしまう洗剤があるからです。

コーティングの効果が発揮されなくなる原因は、コーティング層の剥がれとコーティング層に不純物が付着してしまう事が主な原因です。

オーバーコーティングイメージ
上図はオーバーコーティングのイメージです。

一般的な車用洗剤には、水切れを良くする成分や撥水成分が含まれているタイプのものがあり、この撥水成分や水切れを良くさせる成分がコーティング層の上に残ってしまい邪魔をする事で、コーティング機能が低下してしまうのです。
だからコーティング車には専用の洗剤(洗浄成分だけで撥水/水切れ機能の無いもの)があるのです。

我が家の別車には、日本ライティングさんのシラザン50と言うガラスコーティングを施工してありますが、撥水成分を一切含まない洗剤で汚れを落とす事で、コーティング機能がしっかりと復活してくれます。

撥水機能を復活させたくて撥水シャンプーで洗車する方もいますが、この方法だと性能の低い膜をオーバーコートしてしまうので注意しましょう。

その他 気を付けたい事

そして塗装面以外でも、高圧洗浄機を使って洗車する際に気を付けた方が良いポイントがあります。

  • ウェザーストリップ
    ドアとボディのすき間を埋める帯状のシール材(ウェザーストリップ)が劣化していると、高圧洗浄機の水圧で室内へ水が浸入してしまう恐れもあります。
  • ブレーキ周辺
    タイヤやホイールに付いた汚れ落としの際に、ブレーキシステム(キャリパー/ローター)部分に高水圧で洗ってしまうと、グリスまで飛ばしてしいブレーキ性能に影響が出てしまう可能性があります。
  • エンブレム等
    エンブレムなど両面テープで張り付けてある部品周辺も、高圧洗浄機を使うと隙間に水が入り込み、部品を剥がしてしまう事もあるので注意しましょう。

高圧洗浄機を使用して洗車をする際は、高圧洗浄機で全ての汚れを落とそうとせずに、圧力低め(5kPa以下)で一点集中しないすすぎ洗いでの使用を心掛けてくださいね。

まとめ

CMで見かける高圧洗浄機を使用したボディの洗車は、時短で綺麗に出来るイメージですが、実際には塗装剥がれのリスクや、騒音や水しぶきでご近所に迷惑をかけてしまっている事を理解して頂けたかと思います。

きれいなボディを保つには、しっかりとコーティングをして、丁寧な手洗い洗車が一番となるので、我が家ではケルヒャーがあっても洗車には使用しないのです。


ブログランキングに参加していますので、よかったらクリック応援お願いします。

にほんブログ村 ライフスタイルブログ 心地よい暮らしへ にほんブログ村 住まいブログ 住まいの豆知識へ

コメント

タイトルとURLをコピーしました